先日公開した「G1の季節にジェイを想うということ」、既にお読みいただけましたでしょうか?
自分でも何度か読み返して、もうちょっとこうすれば良かったなあとか色々考えてしまうのですが、、
まあせっかく色々小ネタも挟んだことなので、今回は解説編という事で、小ネタの解説をしていきます。
注意!!
ネタバレが多分に含まれますので、良かったら下記リンクから本編をお読みになってから解説をご覧ください。
解説をどうぞ!!
↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓
・タイトル
G1の季節にジェイを想うということ※1
※1:叙述系トリックで有名なあの作品のタイトルをもじってみました。本家のような叙述系の作品を目指したかったのですが、まだまだですね。。
気づけば6月も後半。
新日本プロレスファンにとって、待ちに待ったG1の夏が迫って来ています。
エントリーされるレスラーも発表されましたが、皆さんの推しは無事入っていましたか?
ちなみに私の推しは、、、
まあそんな事はさておき、今回は新日本プロレスの数多くのレスラーの中から、ひときわ不穏なあの男について、妄想ストーリーをお届けしたいと思います。
一言一句読みもらす事無く、じっくりお楽しみ下さい。
そう、G1のGは…!!※2
※2:ここまでで、あの男=後藤とミスリードさせたかったのですが、ここでダメならその後も台無しですね。
6月末日の都内某所、彼はプライベートジムで黙々と練習に励んでいた。
ここ数日、彼についてのあらぬ噂※3も流れたが、そんな事はどこ吹く風。バーベルスクワットに勤しむ彼の足元には、髭※4から滴り落ちた汗が小さな水たまりを作っている。
これ程までにトレーニングに集中するのは、葉桜の季節※5に喫したシングルマッチ※6での敗北が、彼の闘争心を掻き立てている為だと言う事は、想像に難くなかった。
※3:ブッカー辞めたのでは?ってやつです。
※4:後藤も髭は生やしていますが、やっぱり髭といえば外道ですよね。
※5:4月下旬~5月上旬のこと、もちろん某作品への意識も込めて。
※6:後藤対ジェイではなく、タカタイチマニアでの外道対TAKAのことです。ミスリードさせられたかな?
ふうっと一息をつき、バーベルを床に置いた彼に、トレーナーが近づく。
「最近、オーバーワーク気味じゃないですか?年齢の事も考えながらトレーニングしないと。※7」
確かに正論だ。しかしG1の開幕が迫る中、数年間決勝の舞台に姿を現せていない※8彼にとって、そんな事を気にしていられる場合ではない。修行の時間は限られているのだ。
助言を聞いてないかの如く、彼はトレーナーにミット打ち※9のパートナーを申し込んだ。
やれやれと言わんばかりの表情を浮かべながら、トレーナーはミットを手に取る。それからしばらくの間、ジムにはミットの心地よい音が鳴り響いていた。
※7:外道は50歳です。
※8:2014年のオカダのマネージャー時代以来、決勝の舞台から遠ざかっています。
※9:ミット打ちをしてメリケンサックパンチの威力を上げようとする外道、まさに外道。
練習を終えてシャワーを浴び、ロッカールームで着替えをしていると、トレーナーが入ってきた。彼に近づくと、何か言いたげにおちょこをクイクイっとやるジェスチャーをしている。しかし彼は無言で首を横に振った※10。
「釣れないですねえ、何か予定があるんですか?」
不機嫌そうなトレーナーに対し、彼は帽子を被りながら「狩りだよ、狩り※11」とイタズラっぽく笑ってみせた。
数秒間の沈黙の後、意味を理解したようだ。「山にでも行くんですか?頑張ってくださいね」と微笑むトレーナーを残し、彼はロッカールームを後にした。
※10:外道は下戸なんですよね。
※11:ハンチング帽を被ったようです。ハンチング帽はその名の通り、狩猟のときに被る帽子です。
ジムの外に出ると、街は夕闇に包まれ、梅雨特有の雨の匂いがあたりに立ち込めていた。鼻腔をくすぐるその匂いに、彼は思わずしかめっ面を浮かべる。雨は嫌いだ。※12雨を避けるように足速に駐車場へ向かい、車に乗り込んだ。
※12:雨といったら、やっぱりオカダ。もう嫌いなはず…!
帰路につく途中、彼の頭にはある男の顔が思い浮かんでいた。端正な顔立ちに髭を蓄えて不敵な笑み浮かべるあの男、そうジェイ・ホワイト。G1が開幕する7.6ダラス大会で同じリングに立つ事を考えると、彼は思わず武者震いをしてしまった。
しばらくの間、試合の展開予想にふけっていた彼だが、気づいたら見知らぬ道に迷い込んでいた。どうやら帰るルートを間違えてしまったらしい。まあいい、ルートを外れるのは嫌いではない。※13そう呟くと、郊外を抜けて山に向けて車を走らせた。
※13:ルートを外れる=道を外れる=外道、という小ネタ。
そして迎えた7.6ダラス大会、彼は花道に立っていた。歓声と罵声※14に包まれる会場内、ゆっくりと歩き出す彼の隣には、トレードマークとも言うべき"棒"を携えた、最高のパートナーがいた。※15
花道の脇の観客から「Samurai!!」と言う声が飛び、彼は吹き出しそうになった笑いを必死に堪える。※16一方、隣のパートナーは誇らしげな表情を浮かべていた。
入場を終えると、ジェイと目が合う。不敵な笑みを浮かべるジェイに、彼もまた不敵に笑い返した。※17
※14:罵声が飛ぶのは当然でしょう。
※15:最高のパートナーである邪道と共に入場です、しっかり竹刀も持ってます。
※16:竹刀を持った邪道にサムライと声を掛けたアメリカの観客、外道も笑っちゃいそうになってます。さすがに無理あったかなあ…?
※17:これは悪巧みしようと思ってますねえ、こわいこわい。
試合はチェーズとYOSHI-HASHIのマッチアップで始まった。組み合おうとするYOSHI-HASHIに対して、チェーズはインサイドワークでペースをつかませない。場内は大ブーイング、彼はエプロンサイドから試合を見守る。
チェーズがジェイにタッチすると、エルボーとスープレックスでYOSHI-HASHIを追撃。グロッキー状態のYOSHI-HASHIはタッチにいこうとするが、レフェリーの目を盗んだ邪道がリングに入り、竹刀で強烈な一撃を食らわせタッチを阻止。罵声が飛ぶ中、彼もエプロンサイドを叩いて声を張り上げた。※18
大きなダメージを受けたYOSHI-HASHIは、最後の力を振り絞り、ジェイにしゃちほこラリアット。ダウンしたジェイの隙をつき、コーナーに走るYOSHI-HASHI。
ここで遂に彼が動いた。
隠し持っていたメリケンサックを取り出し、YOSHI-HASHIの顔面に強烈なストレート、更に邪道もリングに竹刀を振り回す。もはやこれは試合ではなかった。レフェリーはたまらずバレットクラブ側の反則負けを宣告、場内は罵声に包まれている。
※18:YOSHI-HASHIを励ます後藤の行動とミスリードできたかな?エプロンサイドを叩くといえば外道でしょう。
倒れたYOSHI-HASHIを抱える後藤※19に対し、ジェイがマイクでまくし立てる。攻撃的なワードチョイスに、観客の熱量の上昇を感じる。一通り喋り終えた後、ジェイは彼に近寄りマイクを手渡す。悪の権化とも言うべき彼からどんな言葉が発せられるか、場内の空気もピリッと張り詰めた。マイクを受け取った彼は、敢えて日本語でこう叫ぶ。
※19:ここで、アレ?となってくれていれば成功ですかね。
「G1のGは、外道のGだ!コノヤロウ!!」
自らの名前を大声で叫んだ彼は、マイクを放り投げて場内を恍惚の表情で見渡した。罵声も怒声も彼の耳には届かない。
ジェイと目を合わせ、不敵に笑い合った。※20
この男とならどこまでも行ける、彼はそう感じていた。※21
※20:入場時にも同じような場面がありましたね、想像していた人物はそのときと同じでしたでしょうか?
※21:G1はジェイに期待大!!
終劇!!
—————————————————————
まあこんな感じで、「彼=後藤」とミスリードさせつつ、実は「彼=外道」だったという叙述トリックを狙ってみました。
読み返してみると、後藤感が少ないかなあ。。
次回以降に活かします!(またやるの!?)
自己満の稚拙な文章で申し訳ないのですが、少しでも皆さんに楽しんで頂けていれば幸いです。
ご覧頂き有難う御座いました。
↓↓↓1日1クリック、応援よろしくお願いします!!↓↓↓