【雑記】2018年のケニー・オメガと棚橋弘至

 

「RollingStone Japan」WEBサイトにて、イッテンヨンに向けたインタビュー記事が公開されています。

第一弾のジェイに引き続き、ケニー、棚橋のインタビューが公開され、既に目を通された方も多いのではないかと思います。

rollingstonejapan.com

rollingstonejapan.com

 

まさにイデオロギー闘争!といった内容のインタビューですよね。

(正直、もう少し早いタイミングで公開して欲しかったという気持ちもありますが。。)

 

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私自身、このインタビューを何度も読み、深く考えるうちに、新日本プロレスとは何か?ベルトの価値とは何か?そもそもプロレスとは何なのか?という深みにハマってしまいました。

そもそもそのどれもがプロレスファン歴の浅い私にとっては手が余る事であるのは百も承知です、でも考え出したら止まらなくなってしまったのです。

 

悩みに悩み、このネタを記事にしない事も考えましたが、今回は自分なりの言葉で綴ってみたい気持ちが勝りました。

 

幸いにも、棚橋がインタビューの中で「ファンになって間もないお客様」について語っています。まずは背伸びせず、ファンになって間もない私なりに筆を進めていきたいと思います。

 

*今回の記事は「RollingStone Japan」のインタビュー記事を引用しつつお送りします

 

 

プロレスとは

まずは棚橋の記事の引用から。

長年観ているファンなら、そこまでの技を出さなければ決着がつかないことをわかってもらえるとは思うんです。時には、反則や凶器攻撃が必要になることも理解できるでしょう。しかし、初見の方やファンになって間もないお客様の場合はどうなのか。特に初見の方なら「やっぱりプロレスは過激で、野蛮なスポーツだ」と思ってしまう可能性が高いんじゃないのかな。

せっかく棚橋が、ファンになって間もない方について語ってくれているので、その端くれとして私がプロレスについて感じている事を書きます。

 

私はプロレスの事をプロレスだと思っています。表現が難しいのですが、MMAやボクシング等の格闘技ではなく、プロレスはプロレス、ニュアンスは伝わりましたでしょうか。

 

プロレスの試合を始めて観た時の事を、今でも覚えています。私がまず衝撃を受けたのが「場外乱闘」です。「リングがあるのになんでそこで戦わないんだ!」「場外へエスケープってなんだよ!」なんて思わずツッコんでしまいました。プロレスを知らなかった私にとっては場外乱闘すらも野蛮に見えたのでした。

 

私は「ゆとり世代」と呼ばれる人間なのですが、この世代は物心ついた時から格闘技が身近な存在だったのではないでしょうか。大晦日K-1やPRIDEがしのぎを削っていた時代です、否が応でも本当の戦いを知ってしまいます。そんな私からしたら、場外乱闘はもちろんのこと、全くギブアップしない腕ひしぎ十字固めや絶対避けられる攻撃をあえて受ける姿も、驚きだったのです。

 

でも私はプロレスを嫌いになったりしませんでした。むしろハマりにハマり、こんなブログまで始めてしまっています。

それは、プロレスは単純な技の掛け合いではなく、壮大なストーリーを下敷きにした超長編ドラマだからです。

一方でプロレスをプロレスだと知っていた(プロレスだと察した)という部分もあるかも。ある意味で厄介なファン、これが今までの妄想記事に繋がってきていると思います。

 

なので、棚橋のインタビューで語られたこの言葉には共感する事ができました。

プロレスは、技の“凄さ”を競い合うだけのスポーツじゃない。あのスタイルがファンを喜ばせているのは事実だとしても、レスラーは目先のトレンドに惑わされず、ひとつひとつの技に意味と魂を込めて闘う、いわゆる「人間力」の“凄さ”を競う試合をしなければならないんです。

ただ、プロレスを始めて観てから「人間力の戦い」という境地まで辿り着ける人がどこまでいるか。プロレスの試合のスゴさを知ってもらうためにはキャッチーさも非常に大切だと思うのです。先日の後楽園ホールでの試合の一部がバズったのがいい例ではないでしょうか。

 

 

まさにこのシーンは、プロレスの一つの進化形。くりぃむしちゅーの上田さんなんて、「この数十年で参加したものは数あれど、プロレスが一番進化している」なんて力説しています。

chuun.ctv.co.jp

いまの私にとっては、棚橋が、進化の最先端であるケニーのスタイルを否定する理由がイマイチよくわからないのです。

 

新日本プロレスとは

とはいえ、ひと昔前は棚橋が異端児と言われていたのですから、新規ファンの私としては少し驚いてしまいます。道場から猪木の写真を外したりストロングスタイルを否定したり。

 

そんな棚橋が今回のイデオロギー闘争で何度も発している「新日本プロレス」という言葉。棚橋が守りたいという「新日本プロレス」が正直いまの私にはわからないのです。ストロングスタイル?キングオブスポーツ?セルリアンブルーのマット?野毛道場育ち? 新日本プロレスを連想されるようなワードはいくつかありますが、あまりピンとこないのが正直なところです。

私が新日本プロレスに対して抱いているイメージは「ごった煮」。(何もけなしている訳ではなく、色々なスタイルが混在している様を表現したかっただけです) どのスタイルも非常にクオリティが高い訳で、「非常に美味しいごった煮」とでも言いましょうか。そう考えると、ごった煮の中でケニーのようなスタイルがいても不思議ではないと思ってしまいます。

 

ベルトとは

そこで出てくるのがベルトという概念です。

格闘技におけるベルトの位置付けは簡単です。一番強い者がつける、それがベルトですから。

一方、プロレスではどうでしょう。例えば、タッグで随一の実力を誇るゴールデン☆ラヴァーズはタッグベルト戦線に絡んできすらしません。

そんな不可解なプロレスにおけるベルトという存在も、格闘技とプロレスの違いを考えれば意義が見えてきます。それは、ストーリーの有無です。ストーリーを紡ぐ上でのキーポイントがベルトという位置付けなのではないかと考えています。

 

新日本プロレスで、もしかしたら日本で一番権威があるかもしれないIWGPというベルト、それを持つ者は新日本プロレスの顔とも言える存在になります。つまり今の顔はケニーオメガ。ごった煮のメイン具材はケニーということです。

 

ケニーオメガは今年で来日10周年、今では世界的にも有名な存在ですが、才能に花が開いたのは日本での経験が大きいはずです。日本のインディー団体で経験を積み、10年かけて日本のトップを獲ったなんてまさにジャパニーズドリームじゃないですか。

 

そんなケニーがベルトを持つ事が不満なのが棚橋。団体のトップであるケニーのスタイルが正とかなり、試合内容がエスカレートする事を危惧しています。団体は違いますが、四天王プロレスが問題になったのを思い出されている方もいらっしゃるのかなと思います。

たしかにそこを懸念しているとしたら、棚橋の意見には賛同できます。でもケニーにはハードな試合以外にもコメディマッチもこなせるような幅があります。ケニー自身もインタビューで「楽しませたいのはプロレスファンではなく人」と語っています。言い方は悪いかもしれませんが、棚橋はケニーの一部分だけを切り取って揚げ足を取っているように見えてしまうのでした。

とはいえ、IWGPのタイトルマッチをコメディっぽくやるのはアカンというのは私にもわかります。

 

イデオロギー闘争の意義

メイ社長がインタビューでこのように答えていました。

よく日本の緑茶を例にとって話すのですが、海外で緑茶を飲むと、魚臭いと言う外国人も多いんです。なので日本の企業は、臭みを感じなくするように、緑茶にミルクを入れたり、砂糖を入れたりする。

これは短期的に見たら、外国人が緑茶を好きになってくれるかもしれない。でも本物じゃない。外国人が日本に来て緑茶を飲んだら、あれ? 砂糖なんて入れないじゃないか、まったく違う味じゃないかとなるんです。

海外の市場に行くなら自信を持って、これが本物の緑茶なんです、という姿勢が大事だと思います。これは、日本のプロレスも一緒です。試合展開や流れは、外国に合わせなくていい、これが私たちのやり方、スタイルである、と。自信を持っていないといけないと思います。

 出典:ニューズウィーク日本版HP

www.newsweekjapan.jp

 

私は緑茶の味がわかっていません。つまりは新日本プロレスがどのようなスタイルなのかわかっていません。

 

棚橋が語っていた3年理論に則って考えてみると、今から3年前の2015年はケニーがIWGPジュニア王座を奪取した年でした。そして2016年にはG1初制覇。まさに3年かけてファンの心を掴んでいったのがケニーということになります。

 

恐らくケニーvs棚橋は、新日本プロレスがどのようなプロレスを世間に見せて行くかどうか、緑茶の味を決める戦いになるのだと思います。

私個人としては、7対3でケニー派というのが正直な感想です。ただ試合自体は棚橋が勝つと思っています。理由は様々ですが、緑茶の味として相応しいのはやはり棚橋なのかなあと。

 

まとめ

最近ファンになった身として、思いの丈を綴らせて頂きました。もしかしたら古参ファンの方には全く理解できない内容かもしれません。

 

支離滅裂な文章になってしまいましたので、記事削除するかもしれません。

 

皆さんは深く考えず、ケニーか棚橋か、単純に好きなほうを応援してください。。

 

ご覧頂き有難う御座いました。

 

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